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看護師と理学療法士・作業療法士の違いは?医療系国家資格の選び方と働き方のリアル
コラム2026.05.18

「医療の仕事に就きたいけど、看護師とリハビリ職のどちらが自分に合っているのか分からない」――これは、進路選びで多くの高校生が抱える悩みです。結論から言えば、看護師と理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は同じ医療職でも、仕事の内容・勤務形態・キャリアの方向性が大きく異なります。この記事では、公的データと制度の事実をもとに、両者の違いを客観的に整理します。

この記事でわかること

  • 看護師とPT・OTの仕事内容・役割の違い
  • 勤務形態(夜勤の有無)とワークライフバランスの比較
  • 年収・給与データの客観的な比較と背景
  • 養成課程(修業年限・学費)の違い
  • 「自分に合った職種」を見極めるための判断基準

看護師・理学療法士・作業療法士の仕事内容を比較

まず押さえておきたいのは、3職種はいずれも国家資格であり、チーム医療の中でそれぞれ異なる専門性を発揮する対等な存在であるということです。どの職種が「上」ということはありません。

以下の表に、主な違いをまとめます。

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比較項目看護師理学療法士(PT)作業療法士(OT)
主な役割診療の補助、患者の日常的なケア全般「立つ・歩く・座る」など基本動作の回復を支援「食べる・着替える・入浴する」など日常生活動作や社会復帰を支援
対象領域全身の健康管理・急性期から終末期まで運動器・脳血管・呼吸器・スポーツなど身体障害・精神障害・発達障害・高齢期など
主な業務バイタル測定、注射・点滴、服薬管理、清拭、医師の指示に基づく処置運動療法、物理療法、動作分析、歩行訓練作業活動を通じたリハビリ、自助具の選定、生活環境の調整
夜勤あり(三交代制・二交代制が一般的)原則なし(日勤中心)原則なし(日勤中心)
勤務先病院・クリニック・訪問看護・介護施設・保健所など病院・クリニック・介護施設・訪問リハビリなど病院・精神科・介護施設・小児施設・訪問リハビリなど

看護師は患者の生活全般を24時間体制で支える「ケアのゼネラリスト」、PT・OTは機能回復と生活の質向上に特化した「リハビリのスペシャリスト」と表現できます。

勤務形態とワークライフバランスの違い

進路を考えるうえで「どんな働き方になるのか」は重要なポイントです。

看護師の勤務形態

看護師は入院患者のケアを担うため、夜勤を含むシフト勤務が一般的です。日本看護協会の「2024年 病院看護実態調査報告書」によると、三交代制での夜勤回数は月平均7.5回、二交代制では月平均4.9回とされています。夜勤手当は収入面ではプラスに働きますが、生活リズムが不規則になりやすい側面があります。

PT・OTの勤務形態

リハビリテーション職は日勤中心の勤務形態が一般的です。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、PT・OT等の超過実労働時間は月平均4〜5時間程度であり、残業も比較的少ない傾向にあります。365日体勢が増加していますが、生活リズムを安定させやすい点は、ワークライフバランスを重視する方にとって大きな特徴です。

年収・給与の客観データ比較

年収は職種選びで気になるポイントですが、単純な金額比較だけでは実態は見えません。

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」に基づく比較は以下のとおりです。

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項目看護師PT・OT等
平均年収約520万円約444万円
平均年齢41.2歳35.5歳
平均勤続年数9.4年7.8年

※PT・OT等の数値は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の合算データ。出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

この表で注目すべきは、平均年齢と勤続年数の差です。PT・OTは資格制度の歴史が看護師より浅く、若い世代が多いため、平均年収が低く見えやすい構造があります。

もう一つの重要な違いは、看護師の年収には夜勤手当が含まれていることです。日本看護協会の調査によると、看護師は夜勤手当だけで月3.5万〜5.5万円、年間にして42万〜66万円程度の収入を夜勤から得ているとされています。つまり、日勤のみの条件で比較すると、両者の年収差はかなり縮まります。

PT・OTは勤続年数を重ねるほど年収が上昇し、経験15年以上では平均年収500万円以上となるデータも報告されています(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」)。景気の影響を受けにくく、長期的に安定した収入が見込める点はリハビリ職の特徴です。

養成課程(修業年限・学費)の違い

看護師とPT・OTでは、資格取得までのルートにも違いがあります。

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項目看護師理学療法士作業療法士
養成課程大学(4年)、短大(3年)、専門学校(3年)大学(4年)、専門学校(3年〜4年)大学(4年)、専門学校(3年〜4年)
修業年限(最短)3年3年3年
資格看護師国家試験受験資格理学療法士国家試験受験資格作業療法士国家試験受験資格

3年制の専門学校を選べば、PT・OTともに最短3年で国家試験の受験資格を得ることができます。4年制大学と比べて1年早く臨床現場に出られるため、その分早くキャリアをスタートでき、生涯収入の面でもメリットがあります。

→ 関連記事:理学療法士になるには?大学と専門学校の違いを客観データで比較

チーム医療の現場で連携する看護師とPT・OT

実際の医療現場では、看護師とPT・OTは対立する存在ではなく、同じ患者を支えるチームの一員です。

たとえば、脳卒中で入院した患者のケースを考えてみましょう。急性期には看護師が24時間体制でバイタル管理や服薬管理を行い、状態が安定してきたらPTが歩行訓練や筋力強化を担当します。同時にOTが食事や着替えなどの日常生活動作の訓練を進め、患者の自宅退院や社会復帰を目指します。

このように、医療チームの中で「自分がどの立場から患者を支えたいか」を考えることが、職種選びの出発点になります。

あなたに向いているのはどっち?適性チェック

どちらの職種も「人の役に立ちたい」という思いが根底にありますが、求められる適性には違いがあります。

看護師に向いている人の傾向

  • 急性期の緊迫した場面でも冷静に判断できる
  • 幅広い疾患や症状に対応する柔軟さがある
  • 夜勤を含む不規則な勤務でも体調を管理できる
  • 患者の身体的ケアに直接関わりたい

PT・OTに向いている人の傾向

  • 一人の患者と長期的に向き合い、回復のプロセスを見届けたい
  • 運動学や解剖学など身体の仕組みに興味がある(PT)
  • 日常生活の工夫やものづくり、心理面のサポートに関心がある(OT)
  • 日勤中心の安定した生活リズムで働きたい

どちらが「良い・悪い」ではなく、自分の性格・ライフスタイルの希望・何にやりがいを感じるかで選ぶことが大切です。

→ 関連記事:社会人から作業療法士・理学療法士になるには?入試と給付金

3年間で即戦力を育てる小倉リハビリテーション学院の学び

理学療法士・作業療法士を目指すなら、「どこで学ぶか」も重要な選択です。小倉リハビリテーション学院は、昼間部3年制でPT・OTの国家試験受験資格が取得できる専門学校です。

学院を運営する学校法人 巨樹の会は、全国25の関連病院・100以上の関連施設を有する医療グループです。臨床実習はすべて関連病院で実施され、教員が実習地に同行してサポートする体制が整っています。

実習時間の厚みにも特徴があります。PT学科は総授業時数3,120単位時間のうち実習900単位時間(28.8%)、OT学科は3,150単位時間のうち実習990単位時間(31.4%)を確保。3年次には40日間の実習を2回行い、評価から総合的な臨床推論まで実践的に学びます。

就職面では、令和6年度卒業生の就職率は100%(PT 73名中73名、OT 33名中33名が就職。職業実践専門課程の開示資料ベース)。関連病院への就職はもちろん、地元就職比率もPT 48%、OT 36%と、北九州エリアで働きたい方にとって心強い実績です。

国家試験合格率は、PT学科97.6%、OT学科100%(令和7年度、小倉リハビリテーション学院 公式HP)。1年次からの週1回の確認テスト、3年次の模試10回以上、弱点科目の特別講義など、段階的なサポート体制がこの数字を支えています。

また、第三者評価機関JCORE(日本リハビリテーション学校協議会)の認定校であり、文部科学大臣認定の職業実践専門課程として教育の質が客観的に担保されています。

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小倉リハビリテーション学院の主なデータPT学科OT学科
修業年限3年3年
定員80名40名
総授業時数3,120単位時間3,150単位時間
うち実習900単位時間(28.8%)990単位時間(31.4%)
就職率(令和6年度)100%(73/73名)100%(33/33名)
国家試験合格率(令和7年度)97.6%100%
3年間の就学費用合計4,545,000円4,545,000円

※国家試験合格率の出典:小倉リハビリテーション学院 公式HP「国家試験について」

よくある質問(FAQ)

Q. 看護師とPT・OTのどちらが就職しやすいですか?

いずれも国家資格であり、医療・介護分野での需要が高い職種です。厚生労働省の統計では、高齢化の進行に伴いリハビリ専門職の活躍の場は拡大傾向にあります。就職のしやすさは、資格の種類だけでなく養成校の就職支援体制にも左右されます。たとえば小倉リハビリテーション学院では、巨樹の会グループの関連病院・施設ネットワークを活用し、令和6年度卒業生の就職率100%を達成しています。

Q. 看護師の方がPT・OTより給料が高いのですか?

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」では看護師の平均年収が約520万円、PT・OT等が約444万円です。ただし、看護師の年収には夜勤手当が年間42万〜66万円程度含まれています。日勤のみで比較した場合、両者の差は大幅に縮まります。また、PT・OTは平均年齢が35.5歳と若い世代が多いことも、平均年収に影響しています。

Q. 文系出身でもPT・OTを目指せますか?

目指せます。PT・OTの養成課程では、入学後に解剖学や生理学の基礎から段階的に学びます。高校時代の文系・理系の選択は受験資格に影響しません。小倉リハビリテーション学院では、専任教員の数が多いため1人あたりの教員に対しての学生数が少ないため、学習面の不安にも個別に対応できる環境があります。

Q. PT・OTの専門学校は3年制と4年制のどちらがよいですか?

3年制は1年早く現場に出られるため、キャリアのスタートが早く、学費総額も抑えられます。4年制は研究活動や大学院進学への接続がしやすいメリットがあります。どちらが「正解」ということはなく、自分のキャリアプランに合った選択が重要です。

Q. 看護からリハビリ(またはその逆)への進路変更はできますか?

それぞれ別の国家資格であるため、一方の資格でもう一方の業務を行うことはできません。ただし、看護師資格を取得後にPT・OTの養成校に入学し直すケースや、その逆のケースもあります。社会人入学に対応した入試制度を設けている養成校も多くあります。

まずはオープンキャンパスで「自分の目」で確かめてみませんか?

この記事では看護師とPT・OTの違いをデータで比較してきましたが、「自分にどちらが向いているか」は、文字情報だけでは判断しきれない部分もあります。

小倉リハビリテーション学院のオープンキャンパスでは、リハビリの体験授業や施設見学を通じて、PT・OTの仕事内容を実際に体感できます。「まだ看護と迷っている」という段階でも、個別相談で進路の疑問を解消できます。

理学療法士・作業療法士の仕事を、あなた自身の目で確かめてみてください。